発達障害は仕事に影響してしまうことが多々あります。
家庭のお金の悩みを考える上で、
そもそも仕事がうまくいかなくては大問題です。
ですので今回は、
- 発達障害の特性で起きるトラブルを理解する
- その対処法を知る
そういったことができる内容の記事を書かせていただきました。
ぜひ参考になればと思います。
後回しにしてしまう
発達障害においては、
時間感覚が弱い、脳の報酬系の働きが悪い、注意があちこちに行く
といったことが影響し、
苦手なことに対してやる気が起きにくい
という傾向があります。
これが、後回しの原因となるわけです。
ではどうしたら良いのか。
これについては
- 自分なりのやる気スイッチを見つける
- 締め切りを「見える化」する
- 気が散らないよう環境を工夫する
といった対策が考えられます。
< 1について >
報酬系の動きが弱いので、ごほうびを決めたり終わった後の結果を想像し、
達成した時の効果をより一層強くイメージできるようにすることが良いでしょう。
また、動き出したら逆にスゴイ集中する、という特徴も
発達障害にはあるので、とにかく手を動かしてみる
というのも良いと思われます。
< 2について >
時間感覚が弱いので、アラームをセットする、カレンダーなどでカウントダウンする
人に声をかけてもらう、といったことが効果的かと思われます。
< 3について >
仕事の場では、仕事と関係ないものをできるだけ排除する、
ということが一番効果的かと思います。
それでも集中できない場合は、
気になったことはメモを取って終わりにし、すぐに仕事に戻るとか、
自分がすべきことをリストかしておき、時々確認するクセをつける
といった対応も良いでしょう。
仕事に集中できない
関心が移りやすい、集中しづらい、多動性がある、
こういった点も発達障害のよくある症状です。
これらが悪影響を出さないようにするにはどうしたら良いか。
- 集中できる時間を測って小分けに作業する
- 気が散らない環境を工夫する
- 普段から適度に体を動かす
< 1について >
まずは仕事にどれくらいなら安定して集中できるのか、時間を測ってみましょう。
その時間で作業を小分けに行なっていきます。
注意点は、その間の休けいは5分など、短時間にすること。
休けいばかりに時間を取られないよう、調整をしましょう。
< 2について >
これは「後回し」のところと同じですね。
< 3について >
普段から適度に体を動かすクセをつけておくと、多動性が出にくくなることがあります。
ランニング等、適度な運動を普段から心がけましょう。
完璧を求めてしめ切りに遅れる
こだわりすぎる、細かいポイントばかり見すぎて大事なところを見逃す
これも発達障害、特にASD傾向の強い方には多い特徴です。
※ASD?という方は、こちらの記事を参考になさってください。
これらの対策は次のようなことが良いでしょう。
- 100%より70%くらいを目指す
- 上司に相談し、ポイントを確認する
< 1について >
仮に成果が100%でも、しめきりに遅れては意味がありません。
ですので、常に70%で提出する、
これを意識すると良いかと思います。
ミスを怖がらない、ということも大事なポイントでしょう。
< 2について >
ポイントを見きわめる、ということはとてもあやふやで、
ASD傾向のある方にはとても難しいことです。ですので、
上司に相談する、ということで解決しましょう。
一人で悩んで時間を過ごすより、すぐに指示を聞く方が効率的です。
うっかりミスが多い
これについては、
あちこちに意識が飛ぶ、必要性の理解が独特
といったことが影響し、よく起こってしまいがちです。
忘れてしまうことを自覚し、対策することが必要です。
- メモをとる
- まちがうことを予想し、余分に確認のための時間をとっておく
< 1について >
発達障害の方は
ワーキングメモリー(脳が記憶を一時的にとどめる働き)が弱い
ことが多いです。ですので、
脳で覚えず、メモ帳やスマホで記録する、
という方法を積極的にとることが良いかと思います。
< 2について >
思い込みが激しい、という特性も発達障害にはあります。
これによって、間違いをそのままうたがわずに実行してミスをする
ということもよく起こります。
ですので、ミスをすることを予測し、
常に確認をする、そしてそのための時間をとる
ということをしましょう。
これを心がけるだけで、かなりミスは減るはずです。
整理が苦手で物をなくす
これは発達障害のあるあるですね笑
物をためて忘れる、置き場所を決めずに物を置く、こだわりがあって捨てられない、
片付けを先のばしにするなどなど…
様々な特性が重なり合ってよく起きる現象かと思います。
これらについては次の解決方法が良いでしょう。
- 物を減らす
- 定位置を決める
- 少しずつでいいので片付ける
< 1について >
整理が苦手=物を管理する能力が弱い
ということです。ですので、
整理できていない=能力以上の量、物を持ち過ぎている
と考えましょう。
まずは捨てること。ここから始めると良いかと思います。
< 2について >
場所を決めておかないと、注意力、記憶力に弱みのある私たち発達障害の人間に
物の管理は難しいです。
「コレはいつもココ」と決めておくようにしましょう。
< 3について >
1度に全体を片付けようとするのは気力が続きません。
苦手なことにスイッチの入りづらい発達障害の特性もありますので、なおさらです。
ですので、「とりあえずココだけ」と決め、少しずつでいいので片付けることが大事です。
時間に遅れる
これも超あるあるですね笑
注意力の弱さ、時間感覚の弱さ、こだわり行動等、
様々なことが重なって、ちょっとした遅刻を連発しがちです。
ではどうしたら良いでしょうか。
- 時間感覚が弱いことを自覚し、30分くらい早く行動する
- ちょうどいい時間を目指さず、余裕を持って準備する
コレらはこのままですね。これを意識し、実行すれば良いかと思います。
約束を忘れる
あるあるが続きますね笑
これもよく起きます。時間感覚の弱さ、注意力、ワーキングメモリーの弱さ、原因は様々です。
コレには次の対策がいいでしょう。
- 明日の自分を信用せず、メモをとる
- メモに目を向けるクセをつける
1はそのままですね。
2については、メモを取るだけでなく、PCの周りにメモを貼る、などして
自然にメモに目を向けられるように工夫する
といったことも必要かと思います。
まとめ
- 後回しグセや遅刻グセなど、発達特性で起こるトラブルは理解しておけば対応できる。
- 環境を整え、一つ一つ早めに対処していけばミスは防げる。
発達障害が原因で起こるトラブルは多く、その対応策もたくさんの数になります。
少しずつ行動し、落ち着いて仕事に集中していきましょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
コメント